どんぐりが届いたら
まず封筒の中身を確かめてください。
封筒に入っているもの
- 大船渡のどんぐり 3つコナラの実。水に沈めて選別したものです
- 大船渡の山の土 ひとつまみ根に必要な菌が入っています
- 苗のパスポート 1枚あなたの番号と、拾った人の名前が入っています。「育てた人」の欄に、あなたの名前を書いてください。3本ぶんの記録を、この1枚に書きます
- 苗タグ 3本3つの鉢に1本ずつ挿します。番号の札(番号の下に丸が3つ。芽が出るたびに1つ塗ります。最後にパスポートに貼ります)/プロジェクトの札/「山へ、ひとこと」の札(あなたが書いて、苗と一緒に山へ行きます)
- 育て方のガイドこのページの紙版です
植え方
届いたら、なるべく早く。1時間もかかりません。
ポイント3つとも、1つの鉢にまとめず、別々の鉢に播いてください。1本が枯れても残りが生き残るようにするためです。1つの鉢にまとめると、根が絡んで山に植えるときに分けられません。
- 鉢に培養土を入れ、同封した大船渡の山の土を混ぜます(根に必要な菌が入っています)
- どんぐりを横向きに寝かせて置きます
- 土を2〜3cmかぶせます
- 鉢底から流れ出るまで、たっぷり水をやります
- 同封の3本のタグを、3つの鉢に1本ずつ、ふちに挿します
- 「山へ、ひとこと」の札に、鉛筆でひとこと書きます。「大きくなれ」でも「2029年の春、持っていきます」でも。裏に、あなたの番号も書いておいてください。植樹の日に、植える人が読みます(植えたあとは運営が回収します)
- 注意鉢の上に網をかける。鳥・ネズミ対策です
- 忘れない!播いた日を、同封の苗のパスポートに書いておく
鉢を横から見た図です。
育てるときの、3つのルール
これを外さなければ、あとは多少雑でも育ちます。
どんぐりは乾燥にとても弱い実です。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり水をやりましょう。播いた年のうちに、根が伸び始めます。芽が出る前でも、冬の間も、乾かさないよう気をつけましょう。
芽が出るスイッチは「冬の寒さ」で入ります。かわいそうになる気持ちをぐっと抑えて、冬も外で育てましょう。
根がまっすぐ下へ伸びる木です。1年で根は30〜50cm伸びます。直径25cm前後・深さ25〜30cm以上の鉢を使ってください。浅いと根が底で渦を巻き、山での成長が厳しくなります。
2年間の流れ
播いたあと、山に持っていくまで。ポイント注意忘れない!の印をつけています。
STEP 2 / 2026年11月〜2027年3月1回目の冬・待つ
冬の間は何も起きませんが、安心してください!土の中では、根が伸びています。
- 水やりは、週に1〜2回、土に指を2〜3cm差し込んで乾いていたら。乾いていなければやらなくて大丈夫です。冬は土が乾きにくいので、毎日は要りません
- ポイント土の表面に落ち葉やチップを敷くと、乾燥と凍結を防げます
- 注意室内に入れない。冬の寒さで発芽のスイッチが入ります
STEP 3 / 2027年4月〜11月1年目・春から秋
4〜5月に芽が出ます。出る時期はばらつくので、5月いっぱいは待ってください。
- 忘れない!芽が出たら、番号の札の丸を1つ、鉛筆で塗る。芽が出た日は、パスポートの3つの枠に、出た順に書く
- 葉が開いたら、網を外してかまいません(どんぐり本体を掘り返される心配がなくなります)
- ポイント鉢は床に直接置かず、すのこやレンガの上へ
- ポイント真夏の直射日光は葉焼けの原因。明るい半日陰へ
- 注意葉が白い粉をふいたら、鉢を離して風を通す(うどんこ病)
- 秋に葉が落ちても枯れていません。落葉樹なので正常です
- 忘れない!秋に3本とも背の高さを測って、パスポートの「成長記録」に書く(カードの縁の目盛りで測れます。芽が出た順と同じ並びで)
STEP 4 / 2027年12月〜2028年2月床替え・根切り
2年間で唯一、手を動かす作業です。葉を落として眠っているあいだに、1回だけ行います。
- 鉢から苗を、土ごとそっと抜きます
- 鉢底でぐるぐる渦を巻いている太い根(1本)を見つけます
- その渦の部分だけを、はさみで切ります
- 新しい培養土を入れた同じ鉢に植え直し、たっぷり水をやります
- 注意細い根は、絶対に切らないでください。山で水を吸うのは細い根です。切るのは太い1本の渦の部分だけ
- 注意芽が動きはじめてからは行わない(2月末まで)
- 忘れない!根を切った日を、苗のパスポートに書く
鉢から抜いたところ。切るのは渦だけです。
Why?なぜ根を切るのか
① 鉢の中ではまっすぐ下に伸びた太い根が、鉢底に当たって渦を巻きます。
② そのまま植えると渦のまま地中で固まり、根が広がりません。倒れたり乾いたりして、枯れやすくなります。
③ 渦を切ると切り口から細い根がたくさん出て、山で水を吸える根に変わります。
STEP 5 / 2028年3月〜2年目に突入! 苗の成長プロセス
世話は1年目と同じです。季節ごとに、こう変わっていきます。
春 3〜5月2回目の芽吹き。前の年より葉の数が増えます
夏 6〜8月ぐんぐん伸びる時期。明るい半日陰、乾かさない
秋 9〜11月背丈30〜60cmになれば十分。葉が落ちて眠りに入ります
冬 12〜2月2回目の冬。根切りは要りません。水やりは1回目の冬と同じ
Why? なぜ2年なのか。夏を2回越さないと、山の下草に負けてしまいます。1年半で植えて枯らすより、半年待って根を張らせたい。そう考えています。
鉢から出して、裸苗の状態で持ち運びます。鉢も土も持っていきません。
- 鉢から抜いて、根を水で洗い、土をすべて落とします
- 湿らせた新聞紙で根を包みます
- ビニール袋に入れて、口を軽くしばります
- 番号の札を抜いて土を拭き、パスポートの「タグの席」にテープでとめます(セロハンテープかマスキングテープで2か所)。「山へ、ひとこと」の札は、苗に結びます。パスポートも、苗と一緒に持っていきます
- ポイント重さは200〜400g。手荷物で運べます。国内の移動なので、手続きは要りません(植物防疫法の検疫は輸出入が対象です)
- 注意包んでから植えるまでは2日以内に。車内や直射日光で温めないでください。根が乾くと枯れます
- Why?土を落とすのは、よその土や虫を山に持ち込まないためです
当日いらっしゃれない方へ。苗を送っていただく
受付期間を、あらためて設けます。時期は、2029年の2〜3月ごろ(植樹の日の前)。葉を落として眠っているあいだです。
Instagram(@ofunato.morimori)でお知らせします。送るときは、「山へ、ひとこと」の札(裏に番号を書いたもの)を苗に結んでください。植える人が読みます。
パスポートは送らず、手元に置いたままで構いません。届いた苗は、地元のメンバーが代わりに植えます。植えた苗の写真と、植えた場所の位置情報、植えた人の名前をお送りします。パスポートの「植えた人」の欄には、その名前をあなたが書き入れてください。番号の札を貼れば、完成です。
あれ?と思ったら
タップすると答えが開きます。
届いたけど、すぐに播けない
湿らせたキッチンペーパーで包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。乾かさず、凍らせないのが条件です。春先までなら、そこから播いても間に合います。ただし、早く播くほど根がよく育ちます。
春になっても芽が出ない
6月まで待ってみてください。それでも出ない場合、原因のほとんどは「冬に室内へ入れた」か「土を乾かした」のどちらかです。掘って中を確かめても構いません。
3つとも芽が出てしまった
それが理想です。3つとも育ててください。植樹の日には、何本持ってきていただいても構いません。番号で記録するのは、あなたが選んだ1本です。ほかの苗は寄贈していただく形で、同じ山に植えます。3つとも枯れてしまった方の1本にもなります。置き場所が足りなければ、いちばん元気な1本を残して、ほかはご家族やご友人に引き受けてもらってください。
1つだけ枯れてしまった
よくあることです。そのために3つお送りしています。残りをそのまま育ててください。番号の札の丸に、線を1本引いておいてください。
3つとも枯れてしまった
ひとことご連絡ください。それだけで大丈夫です。責めることはありません。苗がなくても、植樹の日には来てください。あなたのために1本用意します。
根を切るのが怖い
切るのは、鉢底で渦を巻いた太い根の、渦の部分だけです。細い根は1本も切りません。太い根を多少切りすぎても、休眠中なら枯れません。やらないほうが、山で根づかないぶん危険です。不安なときは、写真を撮って送ってください。見て判断します。
どんぐりが消えた
カラスかネズミです。ベランダでも起きます。葉が開くまでは、鉢の上に網や金網をかけてください。
葉が白い粉をふいた
うどんこ病です。ナラの子どもにはほぼ必ず出ます。鉢と鉢の間を空けて風を通し、白くなった葉は摘み取って鉢の外へ捨ててください(土の上に落とさない)。肥料のやりすぎも発病を助けます。
虫がついた
木を枯らすほどのものはまれです。毛虫やイモムシは、割り箸でつまんで取り除いてください。新芽につく小さな虫(アブラムシ)は、水で洗い流せば足ります。薬は要りません。
葉のふちが茶色く枯れてきた
葉焼けです。明るい半日陰へ移してください。水やりは朝か夕方に。日中の高温時にやると根が傷みます。
秋に葉が全部落ちた
正常です。落葉樹なので、冬は葉を落とします。そのまま次の冬へ。水やりは STEP 2 と同じです。
ひょろ長くて弱々しい
日照不足か、肥料のやりすぎです。日なたへ移し、肥料は止めてください。どんぐりは自分の中に栄養を蓄えているので、もともと肥料はほとんど要りません。
冬、鉢の土がカチカチに凍った
どんぐり自体は寒さに強いので、凍ること自体は問題ありません。ただし鉢が小さいと根が傷むことがあるので、鉢を寄せて並べる、発泡スチロールの箱に入れる、建物側の壁際に寄せる、などが有効です。どれも「屋外のまま」行ってください。
育苗の記録をカードに書こう!
どんぐりと一緒に、苗のパスポート(紙のカード)をお送りします。番号と、拾った人の名前が書いてあります。
記入例(カードの裏)。青い字を、ご自分で書きます。
そこに、播いた日、芽が出た日、根を切った日、秋の成長記録(背の高さ)を書き足しておいてください。山へ持っていくときに、鉢に挿していた番号の札をこのカードに貼って、苗と一緒に持ってきてください。
このカードは、ずっとあなたの手元に残ります。当日いらっしゃれない方も、送る必要はありません。失くしたときは、ご連絡ください。再発行できます。
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